■更新履歴 2019/7/2 【更新情報】『朗読劇 文絵のために』のページを公開しました。 2019/6/19 【発売情報】DVD『朗読劇 文絵のために』の一般発売がされました。
あの日、文絵が死んだ。死因は身内以外には明かされなかった。不治の病だったとか、交通事故だったとか、友人たちの間では色々と話題になったが、本当のところは家族にしか分からなかった。そして今日、おばさんから、一つの包みを手渡された。綺麗にラッピングされたその包みから出てきたのは、ちょっと前に俺が迎えた17の誕生日に、彼女が用意していたらしい腕時計だった。自動巻きの時計はしばらく止まっていたらしく、その日付は彼女が死んだ10月24日のままだった。目を赤くしたおばさんから「恥ずかしがって渡せなかったみたいなの。大事にしてやってね」と言われて、思わず口ごもってしまった。その時計はなんだか不思議な感じがした。持って帰って、腕に着けてみると、まるで何年も前から持っていたもののように感じる。せめて時間を合わせようと、竜頭を引いたその時。目が回るような感じがして、周囲が暗転した。頭を振って意識を取り戻した後、俺は愕然とした。さっきまで夜だったはずが、タ方に戻っている。そして、目の前には死んだはずの文絵がいた――どっと汗が噴き出す。自分が巻き込まれた不思議な事態に、それでも俺はーつの光を見出していた。これは、きっと、誰かが俺に与えた、最後のチャンスなのだと。なにか、きっと、できることがあるに違いない。だからこそ、俺はここに戻ったのだ。文絵のために。
椎名文絵 役本宮佳奈
岩槻武雄 役市川太一
紀平加奈子 役夏陽りんこ
並木亮介 役本橋大輔
内田理沙 役水沢あや
近藤慎二 役五十嵐勇紀
設楽由奈 役柴田遥加
田所健太 役佐野信明
用務員 役柴田大吾
原作:カナイセイジ「文絵のために」 脚本:舟崎泉美 演出:齋藤祐介(若手声優団体・声珈琲) テーマ曲:福山沙織(株式会社Rush Style) キービジュアル:杉浦のぼる 撮影:K.Hikaru 脚本補佐/クラウドファンディングアドバイザー:睦月 二都 パンフレットデザイン:小宮山佳太(有限会社ワンドロー) プロデューサー:木皿儀隼一(有限会社ワンドロー) 主催:有限会社ワンドロー
■日時 2019/01/25(金)14:00A/19:00B★ 2019/01/26(土)13:00A★/18:00B 2019/01/27(日)13:00A★/18:00B ※開場は開演の30分前です。 ※時間は変更となる場合があります。 ※Aは「武雄編」、Bは「文絵編」となり、シナリオが分岐し、結末が異なります。 ★のマークのある公演はアフタートークを実施いたします。 登壇者は下記の通りとなります。 ・25日:本宮佳奈・柴田遥加・水沢あや・夏陽りんこ ・26日:市川太一・五十嵐勇紀・本橋大輔・佐野信明・柴田大吾 ・27日:本宮佳奈・市川太一・カナイセイジ ■会場 新宿THEATER BRATS[シアターブラッツ] 〒160-0022 東京都新宿区新宿1−34−16 清水ビルB1 ============================================== ============================================== ■チケット ●クラウドファンディング https://motion-gallery.net/projects/reading_f ●一般販売 https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01n6gbzy16jw.html 全席自由席 4500円 ※S席は、A席よりも前方のエリアにご案内させて頂きます。 ※S席は、クラウドファンディングのみの販売となりますので、終了日までにお求めください ※一般販売はA席のみの販売となります。
・公演パンフレット:500円
・ブロマイド(男セットA/B・女セットA/B):各セット500円
・公演台本:2000円
・ゲーム「文絵のために」:2500円(イベント限定価格)
・ゲーム「文絵のために」拡張セット:1000円(イベント限定商品)
※物販販売は当日の開演前、終演後に行います。
※ブロマイドには「男性キャストA」「男性キャストB」「女性キャストA」「女性キャストB」の4セットが存在します。
クラウドファンディングでリターンするのは男女Aセットの計9枚になります。
※公演台本は、「武雄編」「文絵編」の両方の脚本を1冊に収録しております。
■上演時間について 各公演とも約90分を予定しております。休憩はありません。 ※演出の都合等により変動する可能性がございます。 ■開場について 各公演とも開演の30分前から開場となります。先にS席からご案内、その後A席をご案内させて頂きます。 ■祝い花・フラワースタンドについて 本公演におきましては、会場の都合上、以下の通りにお受け取りさせていただきます。 ・お送りいただきました祝花等につきましては、スペース上可能な範囲で飾らせていただきます。 ・設置場所や指定のご希望には応じられません。 ■着日時の指定 指定到着日時は下記にて、花屋または宅配業者にご依頼ください。 ・2019年1月23日中もしくは、24日午前中 ※指定時間外にお届けの場合、受け取りしかねる場合がございます。 ※ご手配頂きました祝い花等をご自身でお持ち帰りいただくこと、ならびに返却に関するご要望には応じられません。 ■回収 注文時に27日(日)の19:00〜19:30の間に、 お引き取りをしていただくよう、花屋または宅配業者にご依頼ください。 ■サイズ 特に制約はございません。 ■送り先 2019年1月23日(水) 送り先住所 〒160-0022 東京都新宿区新宿1−34−16 清水ビルB1 朗読劇「文絵のために」宛
何か不明な点がございましたら下記までご連絡ください。 お問い合わせ
原作の『文絵のために』は、世界的ボードゲームデザイナーのカナイセイジ氏が制作した二人協力型カードゲームです。 2017年に発売され、何度も遊ぶことで解けていく謎とゲームシステムがこれまでにないプレイ感覚が評価され、ゲームマーケット大賞2017二次審査通過作品として選ばれました。 また、本作は、いわゆる「ループ物」と呼ばれる世界観をアナログゲームで再現していることで、シナリオを重視した作品ということも注目を集めました。 朗読劇では、「武雄編」「文絵編」と2つの公演で分岐するゲーム性を再現することに挑戦しました。